伝統を重んじ、
進化を受け入れる。
歴史から学ぶことはたくさんありますが、ウイスキーにとって最高の時代はこれからだと信じています。常に新しいことに挑戦し、ライ・ウイスキーの可能性を引き出すために奮闘しています。ライ・ウイスキーを偉大にするものを守り、それ以外は切り捨て、より素晴らしいウイスキーづくりの為に革新を続けています。
ライ・ウイスキーへの強い情熱が、
古いファームをウイスキーを生み出す楽園へ変えた
歴史から学ぶことはたくさんありますが、ウイスキーにとって最高の時代はこれからだと信じています。常に新しいことに挑戦し、ライ・ウイスキーの可能性を引き出すために奮闘しています。ライ・ウイスキーを偉大にするものを守り、それ以外は切り捨て、より素晴らしいウイスキーづくりの為に革新を続けています。
ホイッスルピッグは、2007年にファームを購入したところから始まります。試行錯誤の末、世界で最高峰の、最も魅力的なライ・ウイスキーをつくることに成功しました。マスターディスティラー、デイヴ・ピッカレルは、当時カナダでブレンデットウイスキーに使われていた10年物の原酒を発見しました。この出会いはかけがえのないものとなり、私たちの壮大な冒険が始まったのです。
ウイスキーづくりのすべての工程で、ホイッスルピッグが常に自問自答する3つの点があります。
すると、多くの場合「常に別の方法がある」と気づくのです。
進む道は、必ずしも一直線ではありません。だからこそ、自らを奮い立たせてイノベーションを起こし、失敗を糧にしてきました。それがトップで走り続ける秘訣なのです。
本物へのこだわりは、ウイスキーづくりだけにとどまりません。ファームではクネクネブタ・羊・ヤギ・蜂・馬など様々な家畜を育て、カエデの木々からはメープルシロップを収穫しています。
500エーカー(東京ドーム43個分)以上の広大なファームは、ウイスキーづくりに最適な環境と素材を与えてくれます。
ライ麦はやんちゃな穀物です。気難しく、偉大なボルドーのブドウのようにそのポテンシャルを真に発揮するには何年もかかります。幸い私たちには、長期熟成されたライ・ウイスキーの樽が潤沢にありますが、熟成だけがすべてではありません。この素晴らしいウイスキーを、真に傑出したものにするための挑戦。それが、追加熟成へのこだわりの始まりです。
世界中を探し回って、最もユニークで興味深い樽を見つけ、さらにファームで採取したオーク材で樽を作っています。これらの樽でウイスキーを熟成させることは、忍耐を要する仕事です。
失敗したり、何も変化がなかったり、結果はまちまちでしたが、多くはライ・ウイスキーに新たなレベルの複雑さと深みをもたらしました。
「ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ」は、シリーズ最初のリリースで、ソーテルヌ、マデイラ、ポートの3種類で追加熟成しています。
最大の自慢といえるウッドイノべーションは、ファームとその周辺地域で伐採された木材で作られたバーモントオーク樽です。バーモント州は、オークの木が育つ北限に位置しています。オークの木はゆっくりと成長することで、密度の高い年輪になります。樽熟成中のウイスキーは年輪に触れることで、風味が加わります。
デイヴ・ピッカレルのスペックでカスタム・チャー&トーストされたバーモントオーク樽は、ライ・ウイスキーに深みと複雑さをもたらします。
「ホイッスルピッグ 15年 エステートオーク・ライ」は、このバーモントオーク樽で1〜3年の追加熟成を行いますが、蒸留所で生産されるウイスキーはすべて直接バーモントオーク樽に入れられます。
「ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ」をリリースした後、完璧な追加熟成はないと考えました。かの有名なアリストテレスの言葉を参考に “全体は部分の総和に勝る”と考えました。こうして、ブレンディングへの取り組みが始まりました。
チーフ・ブレンダーのピート・リンチとマスター・ディスティラーのデイヴ・ピッカレルの指揮のもと、最初のブレンド実験として、全米のバーテンダーから意見を募り、現在の「ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ」の最終レシピを作成しました。
築150年のファームハウスを改装したホイッスルピッグの蒸留所は、5年という年月をかけて入念に作り上げられました。2015年にオープンし、世界的に有名なマスターディスティラーのデイヴ・ピッカレルが設計したオリジナル銅製ポットスチルで、日々手を止めることなく蒸留しています。